半島を制する者は 2009 8 9

 私は、以前、朝鮮半島を巡って、厳しいことを書きました。
「どのような形で朝鮮半島が統一されるにしても、
北朝鮮の人たちは、
『我々の素晴らしい思想と政治体制で、朝鮮半島を統一する』という点は、
絶対に譲らないでしょう」
 これは、中国も同じ考えでしょう。
中国も、「どのような形で朝鮮半島が統一されるにしても、
北朝鮮の思想と政治体制で、朝鮮半島を統一する」という考えでしょう。
 これは、逆を考えれば、よくわかることです。
もし、北朝鮮に親米国家ができたら、どうなるか。
これは、中国にとっては、厳しい情勢に追い込まれます。
太平洋を川に見立てれば、この陣形は、「背水の陣」となります。
アメリカは、川の対岸に、陣地を築くことになります。
 こうなってしまっては、中国に不利になりますので、
中国は、なるべく「北朝鮮の思想と政治体制」を南進させたいでしょう。
 現状でも、半分、「背水の陣」となっているかもしれません。
韓国が親米国家だとすると、そうなります。
中国としては、このような陣形を解消したいでしょう。
 大昔、「漢」と「趙」との戦いで、
漢の将軍「韓信」は、あえて川を背にして陣地を敷き、
兵士が引けば川で溺れるしかないという捨て身の態勢にした。
漢の兵士は、決死の覚悟で戦い、見事な勝利を収めた。
 中国人は、現代の地政学というものは知らないでしょうが、
兵法ならば、よく知っているでしょう。




















































































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